無農薬+無化学肥料+無家畜糞=腐らない野菜
オーガニックファーム88は腐らない、自然な野菜ができることを目指しています。
専門的な話になりますが、炭素分を畑に戻すことが重要だと考えています。出来る限り雑草は抜かないし、生えて来ても野菜たちの邪魔にならなければ、そのままにします。畑には、あえて草を生やすところもあります(近所からは良い顔はされませんが・・・)。雑草や緑肥が畑に生えていることで、根の周りに微生物が増えて、それらが土を耕す。そして最後に、雑草や緑肥は畑に還っていき、畑の栄養に生まれ変わっていきます。

植物性の自家製堆肥&ボカシ
この地域ですぐに手に入るものをコンセプトに原料を集めています。使っているモミガラ、きのこの廃菌床、大豆くずは出す側からすると単なるゴミです。それらを発酵させ、独自のブレンドで作り上げた堆肥やボカシを使っています。もちろん、畑と相談しながら過剰に施すことはせず、必要最低限の量だけを使用しています。大豆、根菜など一部作物は堆肥、ボカシも使わないで栽培しています。
堆肥原料→モミガラ、大豆の枝、廃菌床(しめじ)
ボカシ原料→くず麦、くず大豆
ミネラル→牡蠣殻(ジャパンバイオファーム)
将来的には、モミガラを使わず、木の枝や竹など山から採れたものを主原料に、堆肥を作る予定です。

苗について。
トマトやナス等は初夏から収穫するために3月から種まきを始めます。信州の春はまだまだ寒さが残ります。夜の温度は低すぎるため、加温が必要になります。ファーム88では落ち葉、モミガラ、米ぬか、廃菌床を混ぜ合わせることで発酵させ、その発酵熱を利用した温床で育苗しています。ちなみにこの温床は2年後に苗に使う苗土として、畑に還っていきます。(寒さの厳しい時には、薪や石油ストーブを使うこともあります)

種は安全なものを主に。
目標は自家採取のみでの栽培。しかし、せっかく自家採取した種を翌年に蒔いても、鹿に食べられてしまったり、栽培がうまく行かずに全滅してしまうことも。全部は無理なので、主に消毒されていない固定種を選んでいます。一部作物は諸事情により一般的なF1種を使っています。
自家採取種
農園で育てた野菜から種を取ったもの
- 大豆、インゲン豆、小豆
- とうもろこし、紫蘇、小麦
- かぼちゃ、にんにく、米
- じゃがいも、トゥルシー など
固定種
- <葉物類>
- 小松菜、水菜、白菜、キャベツ
- ほうれん草、レタス類、
- ブロッコリ
- <根菜類>
- 人参、ダイコン、カブ、ジャガイモ
- タマネギ
- <果菜類>
- トマト、ミニトマト、ナス、
- ピーマン、万願寺唐辛子、オクラ、
- キュウリ、スナップエンドウ、
- ズッキーニ など
自然栽培交配種
- 大玉トマト、きゅうり など
F1種
- ズッキーニ、ミディアムトマト
- イタリアンミニトマト など